こんにちは★管理栄養士のわだちゃんです。
富山大学のプレスリリースにて「妊娠中の食事からのビタミンD摂取量は子供の3歳時点のアレルギー疾患と関連する」という内容のものが報告されたので、そちらの内容と関連する栄養情報について共有したいと思います。
内容の要約としては下記のものになります。
富山大学のプレスリリース内容
要約
・「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加する73,209組の母児を対象として、妊娠中のビタミンD摂取量とお子さんの3歳におけるアレルギー疾患との関係について調査。
・摂取量に応じて5グループに分類して解析した結果、妊娠中のビタミンD摂取量が少ないグループと比較して、摂取量が多くなるほどお子さんの3歳時点のアレルギー性鼻炎の頻度が低かったことが判明。
研究の内容
近年アレルギー疾患が増加傾向にあるといわれており、ビタミンDをはじめとする様々な栄養素の影響が注目されています。
小児期のビタミンD不足はアレルギー疾患の発症との関連も指摘されている一方で、妊娠中にお母さんのビタミンDの摂取量が子どものアレルギー疾患に関与するかどうかについては意見がわかれているいるようです。
富山大学は以前に妊娠中のビタミンDの摂取量とお子さんの1歳時点のアレルギー疾患の関係について調査したようですが、その際明確な関係は見出せなかったことと、1歳時では性格な判断が難しいものもあったため、今回大人数の母児対象かつ、お子さんの年齢も3歳時点として調査しています。
妊娠中のビタミンDの摂取量は食物摂取頻度調査票と呼ばれるアンケートを用いて計算し、お母さんのビタミンD摂取量により5つのグループに分類したのち、各グループ間のアレルギー症状の有無などの違いを検討しています。
すると妊娠中のビタミンD摂取量が少ないグループと比較して摂取量が多くなるほど子どもが3歳時点でアレルギー性鼻炎の症状がある割合が低いことがわかりました。また、ビタミンD摂取量が最も少ないグループと比較して2~4番目に摂取量が多いグループでは花粉症と診断されている子どもの割合が低いこともわかりました。
研究の解釈に関する注意点
ビタミンDの摂取量やアレルギー疾患の診断などはアンケートを用いて収集したため、記憶違いや回答ミスが含まれている可能性があるとのことです。
また、ビタミンDの栄養素の性質上、日光に当たることで体内で生成されるのでその日光の影響までは考慮できていない点や、お子さんが生まれた後のビタミンD摂取量についても考慮していない点は注意するポイントとなります。
ビタミンDに関する栄養情報
ビタミンDは脂溶性ビタミンの仲間になり、油に溶けるビタミンです。
そのため、オリーブ油といった油と一緒に調理することで体内に吸収されやすくなります。
例えばビタミンDが豊富なきのこ類をサラダにしていただく場合はノンオイルではなくオイルドレッシングをかけることがおススメです★
実際最近キノコをオリーブオイルで炒めて岩塩をパラパラっと振ってサラダとしていただきました。
ひと手間かけてオリーブオイルで炒めるだけでぐっとうま味が出る気がしますし、ビタミンDも効率よくとれるのでわが家の食卓によく登場しています✨
またビタミンDは鮭をはじめとする魚介類にも豊富に含まれています。
簡単にできるメニューとして【鮭のちゃんちゃん焼き】はぜひ★
キャベツやにんじんとともにキノコ類もトッピングすれば1品でビタミンDチャージがしっかり叶うので良いですよ♪
まとめ
今回はプレスリリースの内容からビタミンDを切り口に情報を共有させていただきました。
妊娠中の食べたものはそのまま赤ちゃんの栄養になります。
頭で分かっていることでも、こうして研究結果としてみるとより具体的にイメージができて”食事を気をつけよう”と思えるのではないでしょうか。
また何か気になる記事を見つけたらシェアさせていただきます★
<引用記事>
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